【ゼロから始める創業術 Vol.15】
税務調査って、うちにも来るの?
こんにちは、Fukuoka Startax税理士事務所の林です。
今回のテーマ、少しドキッとするかもしれません。
「税務調査」です。
「税務調査って、うちみたいな小さい会社にも来るんですか?」
「何も悪いことしてないけど、もし来たらどうしよう…」
「税務署の人が来たら、何を聞かれるんだろう…」
こういう不安、ありますよね。
正直、税務調査の話をすると、みんな緊張します。
でも、正しく備えていれば、全然怖くありません。
むしろ、ちゃんと準備してれば「問題ありませんね」で終わります。
今回は、税務調査に立ち会ってきた経験から、創業期に知っておくべき税務調査のことと、日頃からできる備えについて、わかりやすく解説いたします。
税務調査って、そもそも何?
まず、税務調査が何なのか、理解しましょう。
税務調査=税務署の人が、あなたの帳簿や書類を確認しに来ること
何のために?
「ちゃんと税金を申告してるか」「間違いや不正がないか」を確認するためです。
「悪いことしてないのに、なんで来るの?」って思いますよね。
でも、税務調査は「疑われてるから来る」わけじゃないんです。
定期的なチェックみたいなもの。
健康診断みたいなものだと思ってください。
「うちは小さいから大丈夫」は間違い
「創業したばかりだから、税務調査なんて来ないでしょ?」
そう思ってる人、多いです。
でも、小さい会社でも来ます。
実際、私のお客様で、創業2年目で税務調査が来た方がいらっしゃいます。
「え、もう来るんですか!?」ってびっくりしてました。
【税務調査が来やすいケース】
- 申告内容に不自然な点がある
売上に対して、経費が異常に多いとか。利益率がおかしいとか。 - 多額の赤字が続いてる
「何年も赤字なのに、なんで事業続けられてるの?」って疑問に思われます。 - 業界平均と大きく違う
同じ業種の他社と比べて、数字が極端に違うと目をつけられます。 - 消費税の還付を受けた
消費税の還付申告をすると、調査が来やすいです。 - 取引先から情報が入った
取引先が税務調査を受けて、あなたの会社の名前が出た場合。
つまり、「小さいから大丈夫」じゃないんです。
どんな会社にも、税務調査が来る可能性はあります。
税務調査、何を見られるの?
「税務調査って、具体的に何を見られるんですか?」
これ、よく聞かれます。
答えは簡単。「お金の流れ」です。
【チェックされるもの】
1. 会計帳簿
- 売上台帳、仕入台帳、経費帳
- 日々の取引が、ちゃんと記録されてるか
Vol.12で「記帳は大事」って話しましたよね。
税務調査のときに、一番最初に見られるのが帳簿です。
2. 証拠書類
- 領収書、レシート
- 請求書、契約書
- 通帳のコピー
「この経費、本当に使ったんですか?」って聞かれたとき、領収書がないと証明できません。
Vol.12とVol.14で「領収書は必ず取って保管して」って言いましたよね。
税務調査のために、保管するんです。
3. 銀行の通帳
事業用の口座、プライベートの口座、両方見られます。
「事業のお金とプライベートのお金、混ざってませんか?」ってチェックされます。
4. 請求書・納品書の控え
「この売上、本当に計上してますか?」
「この仕入、本当に使ってますか?」
こういうのを確認するために見られます。
つまり、これまでのVol.12、13、14で話してきたこと、全部税務調査に繋がってるんです。
実際の税務調査、どんな感じ?
「税務調査って、具体的にどうやって進むんですか?」
イメージ湧かないですよね。
私が立ち会った税務調査の流れを、簡単に説明します。
【ステップ1:事前連絡】
いきなり来るわけじゃありません。
税務署から、事前に電話で連絡があります。
「○月○日に、税務調査に伺いたいのですが」って。
だいたい2〜3週間前に連絡が来ます。
【ステップ2:準備】
税理士と一緒に、帳簿や領収書を整理します。
「これ、説明できるかな…」ってものがあれば、事前に確認しておきます。
【ステップ3:調査当日】
税務署の調査官が、あなたの会社(事務所)に来ます。
だいたい2〜3日かけて、書類をチェックします。
- 帳簿を見る
- 領収書を確認する
- 通帳と照合する
- 気になる点を質問する
【ステップ4:結果】
調査が終わると、結果が伝えられます。
- 「特に問題ありませんでした」→ これで終わり
- 「ここ、間違ってますね」→ 修正申告して、追加で税金を払う
実際にあった話。
あるお客様、税務調査が来たんですけど、「問題ありませんでした」で終わりました。
日頃からちゃんと記帳して、領収書も整理してたからです。
調査官も「きれいに整理されてますね」って褒めてくれました。
ちゃんとやってれば、怖くないんです。
創業期からできる、税務調査への備え
「じゃあ、何をしておけばいいんですか?」
って思いますよね。
答えは、「これまで話してきたことを、ちゃんとやる」。それだけです。
【備え1:日々の記帳を正確にやる】
取引が発生したら、こまめに記帳する。
「あとでまとめて…」は絶対ダメ。
税務調査で「この取引、いつのものですか?」って聞かれたとき、すぐに答えられることが大事です。
【備え2:証拠書類を整理して保管する】
領収書、レシート、請求書…
日付順に、ファイルに入れて保管する。
「あの領収書、どこだっけ…」ってなったら、アウトです。
保管期間は7年間。
捨てちゃダメですよ。
【備え3:事業用とプライベートのお金を分ける】
事業用の口座と、プライベートの口座、必ず分けてください。
「事業のお金で、プライベートの買い物してませんか?」
これ、税務調査で絶対チェックされます。
混ぜると、説明がめちゃくちゃ大変になります。
【備え4:税務の基本を理解しておく】
全部理解する必要はないです。
でも、自分の事業に関わる税金の基本は知っておきましょう。
- どんな経費が認められるか
- 消費税の仕組み
- 役員報酬のルール(法人の場合)
これを知ってるだけで、税務調査での質問にも答えやすくなります。
【備え5:わからないことは税理士に相談する】
「これ、経費になるかな…?」
「この処理、合ってるかな…?」
迷ったら、自己判断しないで、税理士に聞く。
これが一番大事です。
間違った処理をしてて、税務調査で指摘されると、追徴課税+延滞税+加算税で、めちゃくちゃ高くつきます。
税務調査が来たら、どうする?
「もし税務調査の連絡が来たら、どうすればいいですか?」
慌てますよね。
【やるべきこと】
1. すぐに税理士に連絡する
税務署から連絡が来たら、すぐに税理士に電話してください。
税理士が、あなたの代理人として、税務署とやり取りしてくれます。
2. 書類を整理する
税理士と一緒に、帳簿や領収書を整理します。
「これ、説明できるかな…」ってものがあれば、事前に確認しておきます。
3. 当日は、税理士に任せる
税務調査の当日、税理士が立ち会います。
調査官からの質問も、税理士が答えてくれます。
あなたは、「わからないことは、税理士に聞いてください」って言えばOKです。
実際にあった話。
あるお客様、税務調査が来たとき、税理士なしで一人で対応しようとしました。
調査官から「これ、どういうことですか?」って聞かれて、うまく説明できなかったんです。
結果、本来は問題ないはずの経費が、認められないことに。
税理士がいれば、ちゃんと説明できたのに…って、すごく後悔してました。
税務調査は、税理士に任せてください。
それが、一番安全です。
■ 最後に
税務調査、確かに怖いですよね。
「うちにも来るのかな…」って不安になる気持ち、わかります。
でも、ちゃんと備えてれば、全然怖くありません。
大事なのは:
- 日々の記帳を正確にやる
- 証拠書類をちゃんと保管する(7年間)
- 事業用とプライベートのお金を分ける
- わからないことは、税理士に相談する
- 税務調査が来たら、税理士に任せる
私が立ち会った税務調査で、日頃からちゃんと管理してたお客様は、だいたいは問題なく終わってます。
逆に、「なんとかなるだろう」って適当にやってた人は、追徴課税になってることが多いです。
税務調査は、「適切に申告してるか」を確認する正規の手続きです。
ちゃんとやってれば、恐れる必要はありません。
もし不安なことがあれば、いつでも私たち税理士に相談してください。
税務調査の備え方から、当日の立ち会いまで、全力でサポートさせていただきます。
安心して事業に集中できる環境を、一緒に作っていきましょう。
