ゼロから始める創業術 Vol.65|成功する起業家の7つの習慣|失敗する人との決定的な違い
こんにちは、税理士の林です。
創業支援をしていると、「この人は成功しそうだな」と感じる起業家と、「このままだと厳しいかも」と心配になる起業家がいます。その違いはどこにあるのでしょうか。
特別な才能やコネクションがあるわけではないのに、なぜか順調に成長していく人がいます。一方で、能力も情熱もあるのに、なかなか軌道に乗らない人もいる。この差は一体何なのか。
今回は、成功する起業家に共通する7つの習慣と、失敗する人がやりがちな行動パターンを解説します。
■ 習慣1|「決断が早く、行動がさらに早い」
成功する起業家の最大の特徴は「スピード」です。何かを決めてから実行するまでの時間が、驚くほど短いんですよね。
成功する人の行動パターン
- 補助金の情報を聞く→即日で詳細を調べる→翌週には申請準備開始
- 新しい集客方法を知る→その日のうちに試す
- メールの返信は24時間以内、できれば即日
- 「考えておきます」ではなく「やります」か「やりません」を即答
失敗する人の行動パターン
- 「来月から本気出す」が口癖
- 完璧を目指して準備ばかりで行動しない
- メールの返信が3日後、1週間後
- 「もう少し考えてから」と先延ばしにする
成功する起業家は、60点の完成度でいいから早く動きます。走りながら修正する。一方、失敗する人は100点を目指して準備に時間をかけすぎて、機会を逃すんですよね。
たとえば、HPを作るにしても、成功する人は「とりあえず無料のペライチで1ページ作って公開」します。失敗する人は「デザインを完璧にしてから」と3か月かけて、その間に顧客を逃します。
■ 習慣2|「数字を毎週チェックする」
成功する起業家は、自分の事業の数字を常に把握しています。感覚ではなく、数字で経営判断するんです。
チェックすべき5つの数字
- 1. 今月の売上:月初から今日までいくら売れたか
- 2. 今月の経費:いくら使ったか、予算内か
- 3. 手元の現金:通帳残高はいくらか
- 4. 顧客単価:1人あたりいくら使ってくれているか
- 5. 新規顧客数:今月何人の新規顧客を獲得したか
これを毎週月曜日にExcelに記録する。たったこれだけで、「今月は売上が遅れている」「経費を使いすぎている」といった問題に早期に気づけます。
失敗する人の特徴
- 通帳残高を見るのは月に1回だけ
- 「なんとなく売れている気がする」で経営する
- 決算書を見ても理解できない(見ようともしない)
- 「税理士に任せているから大丈夫」と思っている
数字を見ない経営は、計器を見ずに飛行機を操縦するようなものです。どこに向かっているのか、燃料は足りるのか、何も分からない状態で飛んでいるんですよね。
実践のコツ:難しい会計知識は不要です。Excelに「日付・売上・経費・残高」の4列だけ作って、毎週月曜日に記録する。3か月続ければ、自分の事業の波が見えてきます。
■ 習慣3|「利益率を最優先する」
成功する起業家は「売上より利益」を重視します。一方、失敗する人は「売上至上主義」に陥りがちです。
成功する人の考え方
- 月商100万円で利益30万円(利益率30%)を目指す
- 値下げ要求は断る(利益が出ないなら売らない)
- 高単価商品を作る努力をする
- 「この案件は儲からない」と冷静に判断できる
失敗する人の考え方
- 月商500万円で利益10万円(利益率2%)で喜んでいる
- 「売上が増えれば何とかなる」と根拠なく信じている
- 値下げ要求に簡単に応じる
- 「忙しい=成功」と勘違いしている
月商500万円でも利益10万円なら、生活できません。月商100万円でも利益30万円なら、安定した経営ができます。大事なのは売上の大きさではなく、手元に残るお金なんですよね。
■ 習慣4|「専門家に素直に相談する」
成功する起業家は、自分の専門外のことは専門家に任せます。「餅は餅屋」を理解しているんです。
成功する人の活用法
- 税理士に毎月相談し、節税や資金繰りのアドバイスをもらう
- 社労士に雇用関係を任せて、自分は本業に集中
- 弁護士に契約書をチェックしてもらう
- 専門家の報酬を「経費」ではなく「投資」と考える
失敗する人の特徴
- 「自分で何とかする」と抱え込む
- 専門家の報酬を「高い」と感じて依頼しない
- ネットの情報だけで判断して失敗する
- 税理士とは年1回の決算時にしか会わない
たとえば、税理士の顧問料が月3万円かかるとします。年間36万円です。でも、適切な節税アドバイスで50万円の税金が減ったり、資金繰り改善で借入を回避できたりすれば、十分にペイします。
さらに、本来自分がやるべき本業の時間を確保できる価値は計り知れません。経理に週10時間使うより、その時間を営業に使った方が売上が伸びるんですよね。
■ 習慣5|「投資と浪費を区別する」
成功する起業家は、お金の使い方が明確です。使うべきところには惜しまず使い、削るべきところは徹底的に削ります。
投資すべきもの(惜しまず使う)
- 集客につながる広告費
- ホームページやチラシなど、第一印象を決めるもの
- 時間を買える外注・ツール(会計ソフト、予約システムなど)
- 自分のスキルアップ(セミナー、資格取得)
削減すべきもの(徹底的に削る)
- 見栄のためのオフィス・車
- 使っていないサブスク・会員費
- 効果の分からない交際費
- 自分でできる雑務の外注
たとえば、月5万円の立派なオフィスを借りるより、月1万円のシェアオフィスにして、浮いた4万円を広告費に回す。これが成功する人の発想です。
■ 習慣6|「失敗を早く認めて方向転換する」
成功する起業家は、失敗を恐れません。むしろ、失敗を早く認めて軌道修正するのが上手なんです。
成功する人の思考
- 「3か月やってダメなら別の方法を試す」と決めている
- 「この商品は売れない」と早く判断して撤退
- 失敗から学び、次に活かす
- 「損切り」の判断が早い
失敗する人の思考
- 「もう少し頑張れば」と失敗を認めない
- 売れない商品を1年も2年も売り続ける
- 「せっかくお金をかけたから」と引くに引けない
- 失敗を隠して相談しない
たとえば、広告に10万円使って売上が5万円しか増えなかった。失敗です。でも成功する人は「この広告は効果がない」と即座に判断して別の方法を試します。失敗する人は「もっと続ければ」と追加で10万円使って傷を深くするんですよね。
■ 習慣7|「学び続ける姿勢を持つ」
成功する起業家は、常に学んでいます。「もう十分知っている」とは決して思わないんです。
成功する人の学び方
- 月に1〜2冊はビジネス書を読む
- セミナーや勉強会に積極的に参加する
- 同業者の成功事例を研究する
- 新しいツールや手法を試してみる
失敗する人の特徴
- 「忙しくて勉強する時間がない」が口癖
- 自己流にこだわり、他人のアドバイスを聞かない
- 「昔はこうだった」と過去の成功体験に固執
- 新しい技術やトレンドに興味を示さない
ビジネス環境は日々変化しています。5年前の常識が今は通用しないことも多い。学び続けなければ、時代に取り残されるんですよね。
よくある言い訳:「忙しくて勉強する時間がない」という人ほど、実は非効率な仕事をしています。1日15分でも学習時間を確保すれば、年間で90時間以上になります。この差が、5年後に大きな差を生むんです。
■ まとめ|小さな習慣の積み重ねが成功を作る
成功する起業家に共通するのは、特別な才能ではなく「基本的な習慣を淡々と続けていること」です。
- 決断と行動が早い
- 数字を毎週チェックする
- 利益率を最優先する
- 専門家に素直に相談する
- 投資と浪費を区別する
- 失敗を早く認めて方向転換する
- 学び続ける姿勢を持つ
これらは誰でも今日から実践できることばかりです。特別なスキルも資金も必要ありません。ただ、「やるか、やらないか」だけの違いなんですよね。
まずは1つだけでも、今日から始めてみてください。1か月続ければ習慣になり、3か月続ければ結果が見え始めます。小さな習慣の積み重ねが、あなたの事業を成功に導きます。
経営の習慣づくりや数字の見方についてご相談があれば、Fukuoka Startax税理士事務所までお気軽にお問い合わせください。
