ゼロから始める創業術 Vol.50|100社を見て分かった!成功する起業家に共通する「本当の動機」

# ゼロから始める創業術 Vol.50|100社を見て分かった!成功する起業家に共通する「本当の動機」

ゼロから始める創業術 Vol.50|100社を見て分かった!成功する起業家に共通する「本当の動機」

こんにちは、税理士の林です。
「ゼロから始める創業術」も、今回で節目の第50回を迎えました。これまで融資、税金、経営戦略など、実務的な内容を中心にお届けしてきましたが、今回は少し視点を変えて、「なぜ創業するのか?」という原点についてお話ししたいと思います。

100社以上の創業支援をしてきた中で、実は気づいたことがあるんです。それは、長く続く会社と、すぐに廃業する会社には、明確な違いがあるということ。その違いは、資金力でも、ビジネスモデルでもなく、「なぜ始めたのか」という動機だったんです。

今回は、数字や制度の話ではなく、創業者として最も大切な「想い」について、私の経験と実例を交えてお話しさせていただきますね。


■ 起業のきっかけは「お金」だけじゃない

「独立して自由に働きたい」「もっと稼ぎたい」——これは、起業を考える多くの方が口にする動機です。もちろん、お金は大切ですし、否定するつもりは全くありません。でも正直に申し上げると、それだけでは長く続けるのは難しいんですよね。

「稼ぎたい」だけで起業した人の末路

実際にあった話なんですが、ある30代の男性が「年収1,000万円を稼ぎたい」という理由だけで、IT企業を立ち上げました。最初の1年は順調で、売上も上がり、年収800万円まで到達したんです。

でも、2年目に大きな案件が途切れて、売上が半減。毎日12時間働いても、収入はサラリーマン時代と変わらなくなってしまいました。そして、彼はこう言ったんです。「こんなに大変なら、サラリーマンの方がマシだった」と。結局、3年目で廃業してしまいました。

一方、長く続いている会社の創業者に話を聞くと、「やりがいを感じたい」「社会に価値を提供したい」「誰かの役に立ちたい」——こういった、もう一段深い「想い」があるケースが本当に多いんです。


■ 私自身が創業した理由

実は、私自身の創業の話を今までほとんどしてこなかったので、今回初めてお話しさせていただきますね。

安定を捨てて独立を選んだ瞬間

私は以前、大手の税理士法人や外資系の財務職で勤めていました。給料も悪くないし、待遇も安定していて、周りからは「恵まれているね」と言われていました。でも、ある日ふと思ったんです。「このまま定年まで働いたら、自分の最後の姿が想像できてしまった」と。

それは、決して悪い未来ではありませんでした。でも、正直に言うと「面白くない」と感じてしまったんですよね。毎日同じことの繰り返し。上司の指示通りに動いて、決められた仕事をこなして、定年を迎える。そんな人生で本当にいいのか?と。

そこから、「自分の力で生きる選択肢を持ちたい」「やるなら今しかない」と思い、45歳で独立をしました。「見込み客はいるの?」などと心配の声はありましたが、後悔したくなかったんです。

独立して本当に良かったこと

独立してから今まで、本当に良かったと思っています。もちろん、大変なこともたくさんありました。売上が上がらない月、資金繰りに苦しんだ時期、クレームを受けて落ち込んだ日——数え切れないほどあります。

でも、自分で決めた道を進んでいるという実感が、何よりも大きな喜びなんです。お客様から「林先生に相談して本当に良かった」と言われる瞬間、創業者の方が成功していく姿を見る瞬間——これがあるから、どんなに大変でも続けられるんですよね。


■ 続く人と続かない人の決定的な差

100社以上の創業支援をしてきた中で、強く実感していることがあります。それは、「想い」がある人は、しぶとく、強いということです。

成功事例:赤字2年でも諦めなかった飲食店

ある飲食店の経営者は、「地元の食材を使った料理で、地域を盛り上げたい」という想いで創業しました。でも、最初の2年間はずっと赤字。毎月の赤字を自分の貯金で補填する日々が続いたんです。

普通なら諦めてもおかしくない状況でしたが、彼は「地域の人に喜んでもらいたい」という想いを諦めませんでした。メニューを改善し、SNSで発信し続け、地道に常連客を増やしていった結果、3年目で黒字化。今では行列ができる人気店になっています。

彼が言っていた言葉が印象的でした。「お金が目的だったら、とっくに辞めていました。でも、お客様の笑顔を見るたびに、『もう少し頑張ろう』と思えたんです」

失敗事例:順調だったのに突然廃業したコンサル会社

逆に、売上は順調だったのに廃業してしまった会社もあります。あるコンサルティング会社は、年商3,000万円を達成し、利益も十分に出ていました。でも、社長が突然「もう疲れた」と言って廃業してしまったんです。

話を聞いてみると、「稼ぐため」だけに働いていて、仕事に何の意味も感じなくなってしまったそうです。「なぜこの仕事をしているのか」が分からなくなった瞬間、続ける理由がなくなってしまったんですね。

「想い」が強さを生む

資金が厳しい時期、思うようにいかない日々、競合が現れて不安な時——創業すれば、必ずこういった壁にぶつかります。そんな時、「なぜ自分はこれを始めたのか?」という軸を持っている人は、ブレずに前を向いて進み続けるんです。


■ 初心に立ち返るタイミングとして

事業が進んでいくと、日々の業務に追われて、創業当初の気持ちを忘れてしまうことがあります。売上目標、経費削減、人材採用——こういった現実的な課題に追われる中で、「なぜ始めたのか」を見失ってしまうんですよね。

実際に、ある経営者の方がこんなことを言っていました。「毎日忙しくて、気づいたら創業の理由を忘れていた。ただ惰性で続けているだけになっていた」と。

そんな時こそ、「なぜ自分は創業したのか?」を思い出すことが、次のステップへの原動力になるはずです。初心に立ち返ることで、また新しいエネルギーが湧いてくるんです。

創業の想いを振り返る3つの質問

もし今、迷いや疲れを感じているなら、以下の3つの質問を自分に投げかけてみてください:

  • なぜ、あなたはこの事業を始めましたか?
  • この事業を通じて、誰をどう幸せにしたいですか?
  • 10年後、あなたはどんな姿になっていたいですか?

この質問に答えることで、きっと見失っていた「何か」を思い出すはずです。


■ まとめ|「なぜ始めたか」が「どう続けるか」を決める

創業の理由は人それぞれです。でも、100社以上を見てきて確信していることがあります。それは、「お金」だけでなく、「意味」や「志」がある人ほど、長く強く事業を続けられるということです。

お金は確かに大切です。でも、お金だけを追いかけていると、いつか疲れてしまいます。一方、「誰かの役に立ちたい」「社会に価値を提供したい」という想いがあれば、どんなに大変でも乗り越えられるんです。

この「ゼロから始める創業術」が50回を迎えたタイミングで、あらためて皆さんにお伝えしたかったこと——それは、自分にとっての「創業の意味」を大切にしてほしいということです。

これから創業する方も、すでに創業している方も、ぜひ一度立ち止まって、「なぜ自分はこれを始めたのか(始めたいのか)?」を考えてみてください。その答えが、きっとあなたの事業を支える最も強い力になるはずです。

私たちも、福岡で創業・起業を目指す皆さまの支援を、これからも全力で続けていきます。あなたの「想い」が形になり、多くの人に届くことを、心から応援していますよ。

創業についてのご相談がありましたら、こちらからお気軽にどうぞ。

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