ゼロから始める創業術 Vol.38|値決めは経営の命。税理士が教える「高くても喜んで選ばれる」値付けの極意

【創業術 Vol.38】値決めは経営の命。税理士が教える「高くても喜んで選ばれる」値付けの極意

こんにちは、税理士の林です。
創業時、多くの経営者が夜も眠れないほど悩むのが「価格設定」です。「高くしたら誰も買ってくれないのでは?」という不安から、ついつい安売りを選んでしまいがちですよね。

しかし、これまで数多くの決算書を見てきた経験から断言します。「安さ」を武器にした創業者は、そのほとんどが数年以内に資金不足で苦しむことになります。今回は、事業を継続させるための「戦略的な値決め」についてお話しします。


■ 「原価+利益」ではなく「目標利益から逆算」せよ

「原価が〇〇円だから、利益を少し乗せて価格を決めよう」という考え方は、実は危険です。なぜなら、そこには「社長の労働対価」や「将来の広告費」が含まれていないことが多いからです。

税理士が推奨する、失敗しないための逆算ステップは以下の通りです。

  • 1. 会社に残したい「最終利益」を決める: 生活費だけでなく、次の投資や内部留保も含めます。
  • 2. 固定費を足す: 家賃、人件費、広告費、システム利用料など。
  • 3. 目標粗利を算出: 「1+2」で、稼がなければならない総額が出ます。
  • 4. 販売数で割る: あなたの稼働時間には限界があります。「無理のない販売数」で割ったものが、1件あたりの必要利益です。

こうして出した数字は、あなたが生き残るための「最低防衛ライン」です。この数字を知らずに競合に合わせるのは、地図を持たずに航海するようなものです。

■ 安売りの代償は「サービスの質」に返ってくる

安くすればたくさん売れるかもしれません。しかし、低価格モデルには残酷な現実が待っています。

利益が薄いと、一人ひとりのお客さまにかける時間が減り、結果として「満足度の低下」や「クレームの増加」を招きます。さらに、価格だけで選ぶ客層は、10円でも安い競合が現れればすぐに去ってしまいます。
逆に、高単価を維持できれば、その利益を「より良いサービス提供」や「手厚いアフターフォロー」に回せるため、結果として顧客満足度が上がり、リピートが生まれる好循環が作れます。

■ 「高くても選ばれる理由」をどう作るか

お客さまが「高い」と感じるのは、価格そのものではなく、価格が価値を上回っていないときです。価値を伝えるためのヒントをいくつか挙げます。

  • 専門性の徹底: 「何でもできます」ではなく「〇〇の悩み解決に特化しています」と絞る。
  • 付加価値の可視化: スピード対応、無制限サポートなど、形のない価値を言語化する。
  • 社長の「なぜ」を語る: なぜこの素材を選び、なぜこの価格なのか。裏側にある信念(ストーリー)が価格を納得感に変えます。

■ まとめ|勇気ある値付けが会社を強くする

「値決めは、自分の価値を信じる勇気」そのものです。
しっかりとした利益が出る価格を設定することは、あなた自身を守るだけでなく、お客さまに対して長期にわたり安定した責任あるサービスを提供し続けるための誠実さの証でもあります。

あなたの事業を継続させ、さらに発展させるための「強い利益構造」を一緒に考えていきましょう。

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