【ゼロから始める創業術 Vol.27】開業初年度に必要な経理処理の基本
「経理って、何から始めればいいんでしょうか?」
「レシートは全部取っておけば大丈夫ですか?」
創業者の方から、経理処理についてこのような質問を本当によくいただきます。実は、開業初年度に経理をおろそかにしてしまい、確定申告時に大混乱するという企業が約70%もあるんです。
100社以上の創業をサポートしてきた経験から正直にお伝えすると、経理は「最初の3ヶ月で習慣化できるかどうか」がすべてなんですよね。後回しにすればするほど、どんどん負担が大きくなります。
今回は、開業初年度に最低限押さえておくべき経理処理の基本について、実例を交えながら詳しく解説させていただきます。
■ 経理処理が大切な理由とは?
経理処理を「あとまわし」にしてしまうと、確定申告時に大きな負担となるだけでなく、経営判断を誤るリスクもあるんです。
経理が重要な3つの理由:
- ① 資金繰りの把握: 今月いくら使ったか、来月の支払いに足りるか、リアルタイムで把握できます
- ② 税務調査への備え: 領収書や帳簿がきちんと整理されていれば、税務調査でも慌てません。保管義務は7年間です
- ③ 融資・補助金の申請: 金融機関や行政機関は、きちんと経理されている企業を信頼します
実際にあった失敗例: Web制作会社のCさんは、開業1年目は「忙しいから」と経理を後回しにし、領収書を段ボールに入れたままにしていました。確定申告の1ヶ月前に慌てて整理を始めましたが、領収書が約200枚も見つからず、約80万円の経費が証明できませんでした。結果、本来より約24万円多く税金を納めることに。さらに、整理作業に丸3日かかり、本業に支障が出てしまったんです。
⚠️ ここに注意!
日頃から「お金の動き」を整理しておくことが、安心経営の第一歩です。「まだ売上が少ないから」「そのうちやる」という考えが最も危険。売上が増えてからでは、もっと大変になります。開業初日から経理を習慣化することが本当に重要なんです。
■ 創業初年度にやるべき経理の基本
経理と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、最低限この3つを習慣化すれば、ほとんどの問題は解決します。
① レシート・領収書の保管
事業用とプライベートをしっかり分けて、必ず日付順に整理しましょう。
- 月ごとにファイリング: A4のクリアファイルや封筒に月別で保管
- レシートの裏にメモ: 「誰と」「何のために」を簡単にメモ
- 感熱紙のレシート: コピーまたはスキャンして保管
② 帳簿の記帳
売上・仕入・経費・預金など、最低限の科目だけでも記録する習慣をつけましょう。
③ 通帳・現金の管理
事業用口座を作り、プライベートと混同しないことが重要です。
■ 経費にできるもの・できないもの
「どこまでが経費?」と迷う方が多いですが、原則として事業に直接関係する支出が対象です。
- 経費にできる例: 仕入代、交通費、接待交際費、通信費、消耗品費、会計ソフト利用料
- 家事按分が必要: 自宅兼事務所の家賃、光熱費、携帯電話代
- 経費にできない: 個人的な飲食費、家族旅行、スーツ代、罰金
■ 会計ソフトは導入すべき?
創業初年度こそ、クラウド会計ソフトの活用がおすすめです。
- 主要ソフト: freee(月額980円〜)、マネーフォワード(月額800円〜)、弥生会計(初年度無料〜)
- メリット: 銀行・カード自動連携、記帳の手間80%削減、確定申告書の自動作成
実際にあった成功例: デザイナーのDさんは、freeeを導入したところ、月末作業が5時間から30分に短縮。浮いた時間を本業に使い、月商が20万円アップしたそうです。
■ 経理は経営の”言語”です
経理は「税金のため」だけではなく、事業の状態を知るための言語です。創業初年度から小さくてもよいので、記録を続ける習慣をつけましょう。
もし、「経理の始め方がわからない」「会計ソフトの選び方を相談したい」「記帳を代行してほしい」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。経理の基礎から丁寧にサポートさせていただきます。
あなたのビジネスが、適切な経理管理のもとで成長しますように。応援しています!
